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pebbles - 数少ない、僕の君たち -

河の流れ。
僕はよく、自分を河の流れにたとえるのが好きだ。

自分の血潮とともに
自分のはやさで
誰もが それぞれに持っている河の流れ。

ときに急ぎ、
ときに淀み、
ときに滝と落ち、
悠久の大河に注ぎ還(かえ)るまで
人はそうして、自分なりの流れを悟る。

河には、魚や水草、小石などが
一緒についてきてくれる。
ぼくらは、独りじゃない。

あっちの河には、あんなにたくさんの小石がついてくる。
こっちも、魚たちがにぎわっている。


僕の河には、ほんの少し。


源流から押し出し、いつでも
淀みをただし、戻してくれる魚たち。

流れを旋律に花を咲かせ、その花に恋をし、
しばらくともに踊っては 消えていった水草たち。

いつでも、転がる音にあわせて
歌いながらついてきてくれる小石たち。

出会っては、消えてゆく小石たち。

きみたちが
ついてきてくれるのに 見向きもせず
流れ急ぎ 置いていってしまった あのとき。

-- 戻りたくても戻れない流れに 悔やんだとき。

きみたちが
はやく荒い流れに 愛想をつかし
どこかの支流へと消えていった そのとき。

-- 変えたくても変えられない流れが いやになったとき。


それでも、
いまでも、一緒に転がりついてきてくれる小石たちがいる。
遠い支流から また戻ってきてくれた小石たちもいる。

やあ!
僕には、少なくても君たちがいる。
はやく荒くても、うまく乗りながらついてきれくれる君たちがいる。

ありがとう。
僕はきみたちが泣いているとき、どんなことだって してあげられる。

流れを無理にとめてでも。
水が干上がりつくしてでも。


僕らは、休まず流れる。

自分の血潮とともに
自分のはやさで
誰もが それぞれに育んでゆく河の流れ。

ときににぎわい、
ときに孤独に、
ときに孤高に、
やがてたどり着く 悠久の大河で 皆に再会(であ)うまで
人はそうして、自分なりの宇宙を流れる。


今日も。

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